巫女とハーフと夢幻の館

 もやもやを吹き飛ばすべく始めた神社の雪掃除を簡単に終わらせ、私は異変の調査に戻ることにする。
 と言っても湖の調査だから、ひょっとしたらあの冷たい冷たい水の中に入らなきゃいけないと思うと気が滅入る。せめて寒中水泳にならない道具でもハーフ君からもらえたら、と思ったけど彼はすでに神社に居ない。
 ハーフ君に頼れないなら夢美達に聞いてみるとしよう。

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巫女ハー18-3

 都合何度の交差を続けたか。
 純粋な体術なら私に分はあるけど、門扉や鎌を使うエリー独特の技術に翻弄されて私と彼女の戦いはやや硬直状態にあった。
 それでも門扉の放つ鉄柱などを思い切り殴り続けたおかげでストレスも和らぎ、思考も段々と冷静になってくる。
そこで状況を動かす一手を、私は選択した。

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巫女ハー18-2 2/29 大幅加筆しました

 湖へ戻った私達を待っていたのは、湖だった。
 いや当然と言えば当然なのだけど、問題はその規模だ。
 私がアリスと一緒に訪れた時には一目見れば湖とわかる程度の大きさだったそれが、今では見渡す限りの水に覆われているのだ。少なくとも視界に収まっていた範囲の規模が、倍以上の面積を伴って私達を迎えている。

「おいおい、お前こんなの一人で調べるつもりだったのか? 真面目を通り超えて馬鹿だろ」

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巫女ハー18-1

 もやもやを吹き飛ばすべく始めた神社の雪掃除を簡単に終わらせ、私は異変の調査に戻ることにする。
 と言っても湖の調査だから、ひょっとしたらあの冷たい冷たい水の中に入らなきゃいけないと思うと気が滅入る。せめて寒中水泳にならない道具でもハーフ君からもらえたら、と思ったけど彼はすでに神社に居ない。
 ハーフ君に頼れないなら夢美達に聞いてみるとしよう。

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巫女とハーフと決意の距離

 華仙の介抱を受け、傷と体調を整えた僕は真っ直ぐ博麗神社へと向かっていた。
 あの老剣客――華仙曰く、妖忌という名の翁の襲撃の翌日。巫女の安否が気がかりな僕は、起き上がるやいなや華仙の静止も振りほどいて神社へと走っている。
 こんな時、もっと飛行の練習もしておくべきだったと痛感する。飛べないわけではないが、慣れていないせいで段差のある場所ならともかく平地を急ぐ時は走ったほうが速い。巫女に合わせてずっと歩きや走りだったので、普段の使い慣れの差がここで出てしまった。
 加えて襲撃された場に八卦炉を放置してしまったようで、巽(そん)……つまり風の力を利用した移動速度の向上もままならない。泣きっ面に蜂とも言うべきか、降り積もった雪上の移動は著しく体力を消耗する。
 だが今日は妙に体の調子が良い。
 筋力が向上しているのか、普段なら足を取られるはずの雪の上でも普通に走る以上の速さで駆け抜けることが出来た。自分の体が何かおかしいような気はしたが、今はどうでもいい。
 駆け抜けた先、少し開けた場所に出た。
 そして気づく。ここは、以前訪れた妖怪の山の中であると。つまり華仙の家は妖怪の山に存在していたのだ。修験道の通例といえ、妖怪の山に籠もるとなるとやはり彼女は相当な実力者なのだろう。今更ながら、もう少し話をしておけば良かったかもしれない。

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鳩

Author:鳩
ついにブログ開設です。
オリジナル小説のほか、東方projectのSSを主に書いています。
最近はジャンル問わずの投稿小説サイトであるArcadiaや、東方SSサイトの大御所、Coolier-クーリエ-東方創想話で「鳩」名義で活動中。森近霖之助を主役に書いてます。
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東方・森近霖之助<いらっしゃい。折角だから、訪問記録をつけさせてもらうよ。


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