宙へ飛び




 世界は黒かった。
 見渡す全ては単一の黒、絶対の支配者たる色。
 完全なる黒を崩したのは、一羽の鴉。
 黒から生み出、太陽を引き連れ羽ばたいた神の御遣い。
 舞い降りる白。輝く陽光が単一を染め上げ、世界に色が生まれた。
 
 福音を告げるはまだ遠く。
 朱鷺は小さく羽ばたいた。
 食欲、芸術、読書。
 これら三つから連想される季節と言えば、紅葉の秋である。
 紅は原初の色にして生命の色。これが剥がれ落ちる頃には、枯れた葉は色を失い代わりに冬の白に染められる。
 白は何色にも変わることの出来る唯一の色だ。生命の誕生が終わり、変化の極致である白へ移り変わるということはすなわち転生、生まれ変わりを意味する。
 いわば冬は赤子の胎動期間のようなものだろう。
 春に生まれる様々な色へ成り代わるための力を蓄えているのだ。
 しかし、そのために気温が下がるのはいただけない。寒さを堪能する趣味は持ち合わせていない僕にとっては、冬とは春を待ち続ける我慢の季節であるからだ。
 と、考えていたのは去年まで。
 今年の僕は一味違う。何故なら――

「おにーさーん、言われた通り一面の雪は溶かしておいたー」
「ありがとうお空。これで少しは暖かくなるだろう」

 そう、地底の地獄鴉たるお空が来店している。
 彼女の持つ「核融合」という未知の力は未だ解明していないが、それが起こす結果は周知の事実。少々火力が強すぎるという欠点もあるが、わざわざ雪かきして除雪するよりかは効率的だ。そんな肉体労働はごめんだし。

「一応言われた通り、裏手の分は少し残しておいたけど、なんで?」
「後で使うかもしれないからね。使わなければ、またお願いするからその時にまた溶かしておくれ」
「りょーかーい」
「ねぇ香霖堂、いいようにお空使ってなぁい?」
「僕は彼女に用件を伝え、お空はそれに応えてくれた。何もおかしくない」
「いや、それがもう答えというか何と言うか……」

 小箱に腰を下ろし、お空の作業を待っていた朱鷺子が呆れた視線で見つめてくる。僕はそれを無視して、ストーブの上に敷かれた金網の上で膨らむ餅を箸で取った。
 餅は小皿に垂らした醤油の中へ入れ、満遍なく全体を塗っていく。ほどほどに醤油に染まった餅は再度金網の上に置き、数十秒ほど再加熱。最後に海苔で包み込めば、磯辺焼きの完成だ。
 餅を焼いて醤油を付けて海苔で巻くだけの簡単な料理であるが、シンプルな味付けが餅の素材の美味さを引き立てた一品。僕はそれを三つ作り、別の小皿に乗せてお空に手渡した。
 箸を見せるが、お空は首を横に振った。手で直接食べるつもりらしい。熱くないかと思うが、ストーブよりも遥かに高温の熱を操るのだから何も問題ないかと一人納得する。

「いっただっきまーす♪」

 朱鷺子と同じく適当に座れる道具に腰掛け、ほくほく顔で磯辺焼きを頬張るお空。僕も朱鷺子もすでに食した後だし、残った餅は数個しかないから、全部お空に食べてもらうとしよう。少しだけ余ってもどうせ霊夢に強奪されるだけだ。なら、少しでも意義のある消耗をしてもらいたい。
 金網を洗い場に残し、僕はお勝手から持ってきたやかんをストーブに乗せる。熱された蒸気で店内を暖める保温効果を期待してのことだ。すぐにお茶を飲むための仕込み、とも言うが。

「それで、今日はどうした? 買い物に来たわけでもなさそうだけど」
「ちょっと聞きたいことがあってね。お空、いい?」

 磯辺焼きを食し、満足そうに顔を緩ませていたお空が朱鷺子に呼ばれて顔を上げる。
 お空がこの場におり、朱鷺子が僕に聞きたいこと。
 それは、朱鷺子の目的である飛翔についてだろう。以前、こいしや衣玖の助力を得て何か見つけたのかもしれない。僕はほんの少しの期待を抱きながら、朱鷺子の話を伺った。 







 話終えると、香霖堂は難しい顔をして考え込んだ。そんなに難しいことだったのかな?

「朱鷺子、おにーさんどうしちゃったの?」
「うーん、今言ったことを反芻して思案してるんだろうけど、しばらく帰ってこないかも」

 彼がいつも考え込むのは別に不思議なことではないけど、今は一秒でも早く答えが欲しかった。
 ――私が訊ねたのは、風を打ち破る力について。
 風の流れを読み、風の影響を受けずに飛ぶ技術はこいしと永江さんの手伝いもあって習得した。特にこいしの場合は荒療治にも程があり、考えるな、感じろを素で実行する勢いだった。……まあ永江さんも永江さんで要領を得ない説明を理解するのは時間かかったけど。あの人面倒くさがって説明省くから。
 風を読んで避けることは出来るようになったけど、それだけじゃ足りない。
 どうしても風と正面からぶつかる場面が必ずあるからだ。その時に対応できる術を持っていなければ、私は荒々しく風に呑まれるだけとなってしまう。
 仮に、強風の中出歩く誰かがいて、その上空を私が何の影響もないように飛べばその人の視線は必ず私に向くはず。強風の中、わざわざ上を向かないという意見は却下させてもらうわ。考えたら負けだから。
 閑話休題。
 以前、風の強い日に空を飛んでいた時のこと。
 向かい風の逆風に押し戻されるばかり私と違い、お空は風の影響なんてないように風を貫いて羽ばたいた。
 飛び方に変わりはないはずなのに、だ。
 少しムキになって私も力強く飛んでみたけど、やはり風に押し戻されるばかり。お空に手を繋いでもらって、ようやく普通に飛べたくらいなのだ。

「――ふむ」

 と、香霖堂は何かに納得するようにつぶやく。私は期待を胸に抱きながら、二の句を待った。

「単純な、パワーの問題じゃないか?」
「…………ほえ?」

 間抜けな声を上げる私。期待していた答えと、全然違う方向からの回答のアプローチに、一時的に思考が止まった。

「圧倒的な壁の前には小手先の技術は通用しない。それを打ち破るのは同質の力、すなわちパワーだ。お空の場合、風を切って羽ばたく力強さというべきか。空を飛べない人間が逆風の中を歩くのと一緒さ。全速力で走ればそれなりに風に抵抗することだって出来るだろう? 止まってしまえば、風に流されてしまうだけだがね」
「私じゃ軽すぎるってこと?」
「そういうことだ」
「ちょっと待ってよ二人とも。それだと、私がすごく重いみたいに聞こえるんだけど」

 先ほどの笑みとは打って変わって、不機嫌そうに顔をしかめるお空。
 それも当然かも。面と向かってとは言わないけど女に向かって重いなんて言われたら、反論の一つも言いたくなるってものよ。

「別にそんなこと言ったつもりはないんだがね。君達鳥類は跳ぶのでなく飛ぶことで空を移動する。だが、風に触れる時の力はそれぞれ異なる。単純な馬力、パワー、呼び方はともかくとして……こればかりは、技術でどうにかなるものじゃないな」
「じゃあ風の隙間が全くない状態じゃ、私が頑張った意味もないの?」
「習得した技術が無駄ということは決してない。それに、君が流されるほどの強風なんて、そうそうないだろう。そんなの特殊なケースだよ」
「それでも……それは、私にとっての壁でしょ? なら、壊さなきゃ」

 意識を変えたところで能力は変わらない。自分で常識の壁を作り、打ち壊したとしても待っているのはさらなる壁だから。
 けど、一つの壁を崩せば部屋は広くなる――自分の格が上がる。
 私は人を惹きつけるカリスマというものに恵まれていない。人の上に立つ気はないけど、やはりカリスマがあったほうが、他人から目を向けられることが多くなる。
 そんな魅力を持たない私は、別の方法で人目を惹くしかない。そのための手段――空を美しく飛ぶためなら、妥協はしていられない。

「その姿勢は尊敬に値するものだが、方法は思い浮かぶかい?」
「え、と…………」
「うーん、別に無理に逆風の中移動しなくても、風を防いで飛べばいーんじゃないの?」
「防ぐって鴉天狗じゃないんだから、風を操るなんて私できないわよ?」
「うにゅ…………」

 口を噤んで悲しそうに目を伏せるお空。別に私が悪いわけじゃないけど、なぜか申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
 そんな居心地の悪い私に、香霖堂の救いの声が差し込んだ。

「なら、いっそ家ごと移動するのも一つの手だと思わないか?」
「家ごと? 何言ってるのよ、家が動くわけ……」
「家は例えであって、本当に家を動かせなんて言ってない。僕が言いたいのは、今こうしているように建物の中なら風を感じることはないってことだ」
「もう少し分かりやすく、ゆっくり説明お願い。お空なんて意味すらわかってないから」

 ほけーと擬音を発しないのが不思議なくらい、お空は呆然としている。一応考えてはいるようだが、たぶん私と同じで理解に至っていないのだ――

「それって結界を張って、それを維持したまま飛べってこと?」

 ろう!?!?

「正解だ。設置式でなく移動式の結界を張って飛ぶことが出来るなら、お空のような力強さがなくとも風の影響を受けずに飛べるだろう。霊夢なんかは結界を張ることが得意だ。彼女の見ている世界を模倣するなら、それは知っていて損はない」

 あー、うん。落ち着け私。たとえ正解を先に言われたとしても動揺するな。朱鷺の末裔は慌てない。

「そんな簡単に結界とか言うけど、どうすればいいのよ」
「力場を作って、その力を維持できるようにしてやればいい」
「いやだから、その方法を…………」
「ここから先は有料だ」
「おにーさん、せこい」
「せこくて結構。僕は商人だからな」
「じゃあせめて、概要だけでも教えてくれない?」

 しかめっ面になる香霖堂。自分が話すならともかく、聞きたがりはあまり受け付けないらしい。
 けれどここで諦めるわけにはいかない。
 魔術については全然詳しくないし、弾幕ならともかく結界なんて作ろうとも思わなかった。少しでもヒントがあるなら、そこに食いつかないと。

「物質の壁と結界が違う、ということはわかるかい?」
「え、違うの?」
「違う。物質の壁は『肉体』を通さないもので、結界は『想い』を通さない。博麗大結界の理論だがね。朱鷺子は風に対して考えているようだが、今の幻想郷で注目を集めたいなら、スペルカードルールに則って弾幕ごっこで模索するといい。風を弾幕に例えてやれば天狗が勝手に宣伝してくれるよ」

 うーん、言われてみると確かに。
 私は風を打ち破る方法を考えていたけど、目的はそれじゃない。
 それに、風の流れを読む技術を応用すれば弾幕の軌道も察することが出来るかもしれない。
 華麗に避け続けて弾幕ごっこに勝利したならば、それは確かに注目を集めるわね。
 注目が集まるということはつまり、私の飛翔をより多くの人間や妖怪が見るということで。……ふふ。

「結界とは物事の境目、霊夢は二重に結界を張ることができる。曰く、何処にでも潜む空間の隙間を見つければ、二重に結界を貼れるらしい」

 はっ。
 思わずトリップしていて聞き逃しそうになってしまったわ。折角教えてくれてるんだから、ちゃんと聞かないと……と言いたいけど、よく理解できない。
 お空ならわかるかな?

「お空、言ってる意味わかる?」
「うにゅ……力場の隙間って奴なのかしら」
「力場の隙間?」
「なるほど、上手いことを言う。お空は感覚で生きているから、そういうのに気づきやすいのかもしれないね」
「えっへん」

 誇らしげな顔をしながら、大きく胸を張るお空。香霖堂もお空も二人して話題についていけるみたいだけど、私にはさっぱり。……どうすればいいの……

「つまりね、おっきな絵を紙に書くでしょ? 満遍なく描いたとしても、キャンバスにはまだ目に見えない白が残ってるってこと」
「どういうことなの…………?」
「お空はわざわざ色に例えて教えているんだ。なんとかして解答にたどり着くんだね」

 ストーブに置いたやかんがけたたましく鳴り響く。沸騰したようだ。香霖堂は三人分のお茶を用意し、使った分を補充するべく裏口から雪とつららを持ってくると、それをやかんの中に入れて水分を継ぎ足した。なるほど、これが裏手の雪を残した理由というわけね。
 にしても、色……絵……キャンバス、ねえ。
 白い画用紙。香霖堂の青と黒。お空の白と緑。これを絵の具にして絵……私を描く?
 なんか違う。 
 白い画用紙に、青と黒、白と緑を足してみる。
 満遍なく塗ってみる。
 一見、三色しか使われていない絵だけど、そこには塗り忘れた白が……ある? それが力場の隙間?
 提示されたヒントから解答を導くため、私は深く、静かに思考の海へ潜っていった。






「…………朱鷺子?」

 沈黙した朱鷺子を心配そうに見つめていたお空が、耐え切れなくなったのか声をかける。しかし朱鷺子は返事をせず、静かに目を閉じて考えを反芻している。こんな風に情報を元に知識を育むのは、好ましい姿勢である。 

「心配せずとも言いだろう。今、朱鷺子は正念場なんだ。むしろ邪魔しないほうがいい」
「でも…………」

 それでも心配せずにはいられない、か。良い友情だ。
 もし、朱鷺子にお空並の力があれば、こうして悩むことはなかったはずだ。
 普通に弾幕ごっこをするだけで、その圧倒的なパワーは他を圧倒し見る者に力強い印象を与えるだろう。
 が、朱鷺子はそうではない。
 霊夢がそれなりに強いと称していたが、そこまでだ。それ以上ではない。
 異変を起こせる者と、そうでない者の差。
 友人という立場で隣に並ぶことは出来ても、同じ視界で同じ景色を見ることは叶わない。

「おにーさん、朱鷺子はいったい何処を目指してるのかな」
「今は霊夢が見ている世界を真似ていると聞く。聞いてなかったのか?」
「れーむって誰だろうって思って」

 お空は本日も絶好調であった。

「よく『宙に浮く』とかなんとか言ってるけど、それがよくわかんなくて」
「霊夢の夢想天生のことだな。魔理沙が言うには、完全に目に見えず、触れられない状態になるようだ。弾幕ごっこでそれを使われたら無敵だから、名前をつけて遊びにしてあげたようだがね」

 宙に浮くことで、あらゆる力の干渉を受け付けないとされる霊夢の究極奥義。
 宇とは天地四方。宙とは古往今来。
 宇とは天の覆う場所。宙とは地の由るところ。
 地上から月へ向けて手を伸ばしても、月どころか空に触れること雲を掴むことも出来ない。地に足をつけている限り、人は決して天へ至れない。
 霊夢の能力は、束縛から開放。宇へ至る階段。宙からの乖離。
 彼女が夢想天生を使うさいに消えるのは、人としての器を脱した姿を模倣したものなのだろう。
 生身で宇宙へ赴くことは出来ない。けれど霊夢はそこにおり、宇宙へ実際に行っているわけではない。
 彼女は宇と宙の狭間に赴いているのだ。
 宙に浮く。すなわち既存の世界よりも一つ上の段階の次元への移行。
 切り離されているといえ、幻想郷は外の世界があるからこそ存在する。結界による壁によって隔たっているだけで、幻想郷は地球の一部であることに変わりはない。
 だが霊夢は能力を使っている間、姿が消えていると言う。これは見えざる者、すなわち神の境地である。行使中は目を閉じているらしいが、おそらくトランス状態になっていると僕は考える。
 八百万の神々のように、神は様々な場所に宿っている。実体を持たぬ神にはいくら攻撃しようと何をしようと干渉することは出来ない。それは、自然や世界を相手にしているようなものだからだ。
 それゆえ、神の声の代弁者たる巫女の霊夢にはそのような力の表現を可能とするのである。何かが憑いているのかもしれないな。

「ねぇ」

 今まで黙っていた朱鷺子が口を開く。解答にたどり着いたのかもしれない。
 お空に静かにするよう言い、僕は期待を胸に朱鷺子の言葉を待った。

「私なりの方法で考えてみたけど、みんなが持つ色で同じにしちゃえば、それは無効化と同じ意味になるんじゃないかな?」
「僕たちが持つ……」
「色?」
「みんなと言っても、香霖堂やお空だけじゃない。幻想郷そのものなの」
「幻想郷そのもの?」

 首を傾げるお空。対して僕は、抽象的な単語ではあったが朱鷺子の言わんとすることをおぼろげながら理解する。
 しかし、それはある意味霊夢より難しい。紫なら己の能力を用いて可能かもしれないが、いち妖怪である朱鷺子にそんな芸当が出来るのだろうか?

「?? どゆこと?」
「お空は、朱鷺子が異常な色彩感覚を持っていることは知ってるかい?」
「あー、そういえばそうだったカモ」

 視覚によって区別される感覚の一つ。それが色だ。
 光の波長だけでは定まらず、色相や色彩、および明度の三要素によって規定される。
 朱鷺は元々触覚で餌を取る生物だ。いちいちクチバシで水の中や土の中の餌を取るため、魚などといった一部の餌を取ることが非常に難しく、そのことが絶滅に大きく影響している。
 先祖の生態から反省したのか、彼女は物事を色で区別するようになる。これは視覚の発達とも言えるだろう。

「それが結界とどう繋がるの?」
「朱鷺子は結界を色紙に例えたんだ。霊夢を紅白とするなら、自分も紅白となって……同じ質になって能力を無効化する。そんなところかな?」
「すっごい、まだ全部説明してないのに。あってるわ。うん、それが理想系。あくまで理想だから、今は違うのになると思う」
「しかし、それでもある意味で霊夢よりも難しいぞ?」

 以前、僕がプリズムをいじっている時に魔理沙に説明してやったことがあったが、立体に色を塗るには、横幅と奥行きと高ささえあれば良い。三方向から同時に色を着ければ立体の絵が書けるのだから。
 この場合、立体――つまり朱鷺子のことだろう。つまり朱鷺子は何らかの力(色)で自分を塗って、相手と同じになるということだ。魔理沙から前に聞いた話だが、河童が景色と同化して姿を消す技術を持っているという。おそらく、それに近い。彼女は弾幕と同化することで結界を作ろうとしている。

「わかってはいるんだけど、今のところ思いつくのはそれしかないから。それでねお空、協力して欲しいんだけど……」
「何を言っているのかよくわからないけど、とりあえず良いこと言ってるっぽいから任せて、どんとこいよ! ばんばん撃って暴れるわ!」

 三とはそれ自体で完全を示す数値。そこに目をつけるとは、朱鷺子も中々やるじゃないか。
 陰陽五行思想では、陽数である三は太陽を示す。八咫烏の力を持つお空なら、その三に当てはまるのだ。
 加えて朱鷺子は衣玖から風読みの技術を教わっている。
 龍の通り道が虹であるのは幻想郷では周知の事実。ならば、龍神の言葉を伝える竜宮の使いである衣玖は擬似的といえ七を示しているだろう。
 完全に当てはまっているとは言えないが、お空の三と衣玖の七で創造と破壊を循環する十の力――五行の相剋と相生となるわけだ。まるで、おあつらえ向きの舞台だ。もしかしたら、運という名のこいしの無意識がこの演出をしたのかもしれないな。

「香霖堂。あの……お願いなんだけど」
「どうした?」
「その、見ていて欲しいの。私が貴方から教わった情報から生み出す成果を」
「…………」

 難しい話ではある。弾幕ごっこというのは少女の遊びだ。参加しないといえ、そんな場に大人の僕が混ざっていいものか……

「おにーさん、私からもお願い。何なら、八咫烏様のこと存分に調べてもいいから!」
「お空…………」

 じーん、と擬音でも発さんばかりに感動している朱鷺子。なんだか協力が決定事項に思えるこの不思議、さてどうするか。
 核融合という未知の力を調べるというのは非常に魅力的だ。だが、お空なら対価を必要とせずに「別に構わないけど?」と言い出しそうなので、正直旨みがないのだが。
 いや、協力の姿勢を取るだけでも違うかもしれないな。彼女は確かに物事を忘れやすいが、僕の知らない知識を保有しているのだ。なら、ここで拒否するのは頭の良い選択じゃない。

「まあ、構わないよ」
「やたっ! 寒さなら私がなんとかしてあげるからね!」

 満面の笑みのお空。自分以外のためにそういった顔が出来るというのは、幻想郷の少女でありながら良い性格をしている。こういった無垢な心が、さとりの愛護心や母性を刺激するのだろう。なんだかんだで、交流しているうちに僕も甘くなってしまったものだ。お空がさとりのペットでなければ、ここまで世話を焼いていないかもしれない。
 ストーブの火を止めて戸締りを確認した僕は、そんな経緯で朱鷺子の特訓に付き合うことになった。





 お空が森に着火しない程度に除雪を続けながら魔法の森を抜け、ちょっとした広場へとたどり着いた私達は、早速特訓とばかりに互いに距離を取る。香霖堂は私達の中間距離に配置するかと思ったけど、私の近くに待機していた。今回は私への協力なので、近くにいたほうが意見を届けやすいとのことだった。もちろん、流れ弾を防げる程度に距離は取っているけど。

「確認しておくけど、本当にやる気か? 君がやろうとしているのは、いわゆる相手の弾幕との同化だ。ただでさえ相手と同じ気質をまとうのが難しい上に、並列処理もこなさなければならない。ある意味では霊夢のほうが易しいよ?」

 それはわかっている。 
 理論として提唱した私の方法がとんでもなく難しい上に、制御すら可能かわからない代物だということは。でも、それを目指すつもりじゃなゃ私が求めるものは得られないと思うから。

「とりあえず、もう撃って良いのー?」

 私と十分に距離を取ったお空の、大きく張った声が届く。私が頷くと同時、お空は右手を振る。すると、虚空から集う粒子状の何かが制御棒となってお空の右腕に装着されていた。かっこいー。
 ばさりと広がる、宇宙模様のマントと黒い翼。
 深く腰を落とし、制御棒を突き出したお空の姿が目に入る。私も足と翼に力を入れ、来るべき弾幕に備えた。

「まずは普通に一発!」

 掛け声と共に視界が極光に染まっていく。
 太陽を彩るような陽光の弾幕。射出された眩い光弾は一目散へ私に飛来する。
 まずは気質の把握。相手の弾幕がどんな質であるかを理解することが第一歩。
 一発目。
 燃え広がるような錯覚すら起こした光弾を紙一重で避ける。お空の属性と同じ弾幕の色を再現するために必要なのは、観察と識別。まだ、足りない。

「どんどん行くよ!」

 続けざまに放たれる連弾。同じく紙一重で避ける。至近距離から観察するためだ。
 けど、難しい。見ただけで相手の弾幕と同じ色を再現するのは無理があったかな。 
 香霖堂のように、道具限定だけど識別の力があれば便利なんだけど……ないものねだりは仕方ない。
 私は意識を切り替える。
 見るんだ。
 相手の外見を、もっと詳細に。
 相手の弾幕を、もっと鮮明に。
 見ルんだ。
 変哲もない弾幕を撃ち終えると、お空は頭上へ舞い上がり私の周囲を回っていく。単なる移動でなく、弾幕を撒き散らすので性質が悪い。燃えカスとなった服の残骸を横に、私はなんとか被弾せずに弾幕を掻い潜る。
 そんな私の正面に、お空が待ち構えていた。
 散布される三つの光弾。移動直後の私には、回避する術がなかった。
 収束し、放たれる波動砲とレーザーの乱舞。私は両手を前に突き出し、色(識)別を行った。
 当然、避けるのでなく受けに回った私の小さな体がお空の地獄波動砲を受けきれるわけもなく、派手な音を立てて吹き飛んでいった。
 視界が揺れて世界も揺れる。何回か転がり、ようやく止まったところで私は制止の手を上げた。が、お空はテンションが上がっていて見えていないのか、弾幕を止める様子がない。やむなく、といった体で香霖堂の声がかかる。
 
「お空、ストップ。一時停止だ」
「あ、はーい」

 本気になれば地面を沸騰させ、鉄をも熔かすお空の核融合。肌を焼き、服を焦がす程度に抑えられているといえ、そう何度も喰らいたくないわね……

「朱鷺子、指は何本に見える?」

 うずくまる私の前に差し出された指は三本。思ったことを口に出すと、香霖堂は大丈夫そうだね、とつぶやく。

「で、どこまで識(わか)った?」
「…………とりあえず、通常弾なら、なんとか再現できるかも」
「意外と早いな」
「完璧ってわけじゃないんだけどね」
「まあいい。なら、魅せてもらうよ」

 うん、と答え私は服の汚れを簡単に払う。
 寒いはずの周囲はお空のおかげで暑いくらいに気温が上がっている。この調子で上がったら、垂れた汗が乾いてしまいそう。
 
「再開だ、お空。今度は朱鷺子が攻撃するらしい」
「はーい」

 俊敏に手を上げて香霖堂に応えると、今度は回避のために体や足を小刻みに動かして構えるお空。
 私は息を整え、手を前に突き出した。

「まずは普通の妖弾……」

 打ち出される青白い光を秘めた妖弾。単調そのもので、少し体を横にずらせば回避できる程度のもの。
 当てるなんて最初から思っていない。重要なのは、目を慣らさせること。
 変化もつけたりするが、しばらくは単調な弾幕が展開される。そうしているうちに、お空は少し飽きが来ている模様。そろそろね。

「いっけぇ!」

 溜めと共に射出した私の弾幕が、突然の変貌を遂げる。
 青白い輝きは薄れ、陽炎のように儚くぼやけたかと思えば、直後に烈日を連想させる熱の輝きを秘めた弾幕へと変化していた。
 私の弾幕を見ていたお空は、目の前に迫った妖弾を慌てて避ける。速度は先ほどの単調なものと変わりないというのに、だ。
 目で見、痛みを伴って肌で感じたお空の弾幕の模倣再現。変化は見た目しかないが、この力が使えるようになっただけでこの変わりよう。相手の虚をつくという点では上々のようね。
 でも、これはあくまで準備段階に過ぎない。
 弾幕に色を与え形を変えることが出来るなら――他のものでも同じことが出来るはずだから。

「お空! 今度は遠慮なく撃ってきて!……私のとっておきを魅せてあげる!」

 




 朱鷺子が叫ぶ。
 弾幕を相手と同じ形に変えたのは驚きだが、それでは宴会芸だ。驚かせるだけで、それ以上がない。
 だが視線の先でお空と対峙する朱鷺子の顔は、何かを隠しながらその興奮を抑えきれないように見える。何よりも、叫んだ内容。とっておき。つまり、まだ見ぬ先があるということ。
 さて……一体何が出るやら。
 いつの間にか、朱鷺子が何を見せてくれるのか期待している自分がいた。
 それを考えるのは後だ。今はただ、朱鷺子を見守ろう。
 展開される弾幕ごっこは最初と同様に、通常弾幕を撃ち出すお空とそれを避ける朱鷺子。空へ飛び、移動しながら光弾を放つお空と避ける朱鷺子。そしてお空が弾幕に目を向ける朱鷺子の正面に移動した。
 ここまでは変わらない。先ほどと同じなら、ここで終わる。
 彼女が何かするなら、ここからだ。
 何が起きても見逃すまいと、と僕は目を凝らして成り行きを見守る。
 放たれる極大の弾幕。朱鷺子に避ける余裕はない。
 そして、そのときが訪れる。
 朱鷺子は右手を上に掲げ、その手に握られたスペルカードを開放した。

「幻実『重ね合わせて色即是空』!」

 宣誓と同時に、光線が朱鷺子を貫く。
 ダメだったのか、と思うのもつかの間。僕の目に映ったのは、文字通り体を光線に貫かれた朱鷺子の姿だったのだ。
 思わず目を見開く。
 出力調整を誤ったのか、と思いお空を見やるが、彼女も僕と同様に目を見開いて驚いている。制御棒と朱鷺子を交互に見ている様から、彼女にとってもイレギュラーな事態のようだ。
 僕はここで違和感に気づく。
 朱鷺子が貫かれた箇所の服が焦げても燃えてもいない。無傷、そう無傷だ。まるで、初めから当たらなかったかのように。
 驚きを目に宿しながらも、お空は続けざまに弾幕を展開する。が、結果は繰り返される。
 まるでループしているかのように、お空の光弾は朱鷺子をすり抜けるばかりで、着弾の気配を見せない。

「ど、どうなってるのー?」

 お空の疑問も最も。
 対峙しているお空と傍観している僕とでは、おそらく驚きの度合いの桁が違うはずだ。少なくとも、僕のように冷静に観察する余裕はないだろう。
 朱鷺子はと言えば、すり抜ける弾幕に構わず自分の妖弾をお空へ向けて放出している。まるで霊夢の夢想天生……ん? あの朱鷺子、やけにぼやけて見えるな。お空が周囲の温度を上げすぎたせいで陽炎でも……いや、それにしては……あれは、背後もぼやけて……

「霊夢の模倣……すり抜ける弾幕……ぼやける朱鷺子……色即是空……そうか、そういうことか」

 口に出した断片の情報を元に、僕は朱鷺子が使用しているスペルカードの詳細を理解する。 
 彼女は相手からの弾幕を、すり抜けたように見せかけているのだ。
 実際は、自分の幻影を前方に配置し、自分は姿を消す。分身ではないので、幻影は弾幕が当たった瞬間に互いに消えてしまう。そのため弾幕が当たった瞬間に幻影を再構築、同時に自分は幻影の背後に位置しながら弾幕を避け、相手と同じ形の弾幕を後ろから放出する。これにより、相手は自分の弾幕が素通りしたと錯覚してしまうのだ。
 それこそ朱鷺子のスペルカード、幻実「重ね合わせて色即是空」の正体。
 後ろから妖弾を出せる朱鷺子ならではの戦術だ。
 己の幻影を盾とし、相手の動揺をつく心因的要素を取り込んだ結界。耐久スペルとなるかどうかは、相手の観察眼次第、景色と同じ色で染まった朱鷺子を見つけられるかどうかにかかっている。
 霊夢を見立てて作ったといえ、これは僕も予想していなかった解答だ。純粋に尊敬に値する。
 
「うにゅ……こうなれば」

 感動する僕に、お空のそんな台詞が届く。
 高まるお空の霊力。猛烈に嫌な予感がしたので僕は時間が許す限り走り、その場から距離を取った。

「爆符『メガフレア』!」

 背後で盛大な轟音と熱量が発生する。その一連の音が止むまで、僕は耳を塞いで朱鷺子の安否を祈った。
 やや経って、場が沈静化したところで塞いでいた耳から手を離す。あまり向き合いたくなかったが、本当にその場から去るわけにいかないので、ゆっくりとした歩調で歩み寄る。

「随分と派手にやったものだ。朱鷺子はどうしたんだい?」
「あ、おにーさん。えーっと…………」

 すっきりした顔のお空が目に入るが、朱鷺子は見当たらない。立ち込める煙の中にいるのかもしれないし、そうでないかもしれない。とりあえず、僕達は煙が晴れるまで待機することにした。
 予想は前者が正解のようで、煙が晴れた先にはうめき声を上げて黒こげになった朱鷺子の姿があった。どうも広範囲に渡る弾幕までは処理しきれず、幻影の結界を破り本体に直撃したらしい。まだまだ要改良、ということだろう。
 僕は彼女に寄ると、肩と膝下に手を入れて朱鷺子を持ち上げる。このまま寝かせて放置するには、目覚めが悪い。

「とりあえずは手当てかな。お空、手伝ってくれるかい?」
「う、うん。ちょっとやり過ぎたかもしれないし、手伝うわ」
「やり過ぎたのは同意するが、そう自責の念に駆られる必要はない。朱鷺子は望んで君との対戦を所望したのだし、結果がどうあれ君が落ち込むことはない」

 お空は簡単なことなら忘れそうだが、流石に友人を気絶手前まで追い込んだなら落ち込んでしまうかもしれない。アフターケアをしておいたほうが、お互いにとっていいだろう。騒がしいのは苦手だが、消沈も苦手だ。
 日は暮れ初めたのか、夕日の光が目に差し込んでくる。傷の手当てをして朱鷺子が目覚めるころには、おそらく夜になるだろう。

「傷の具合もそうだが、時間的な意味でも泊めたほうがいいかもしれないな……」
「だったら私も泊まっていい?」
「構わないよ。さとりには僕が伝えておこう」
「お願いしてもいい?」

 ああ、とつぶやく僕に笑顔で答えるお空。
 朱鷺子も傷ついたとはいえ、納得のいく結果を得ただろう。

「おにーさん、早く早く! 朱鷺子の手当てしないと!」

 先行するお空に向けて頷き、僕達は香霖堂への帰路についていくのだった。


画像提供:うるち




『――事情はわかったわ。そういうことなら了承しないとね』
「僕としては、地霊殿での仕事をしなくても大丈夫なのかと心配だけどね」
『それこそ心配ないわ。お空にはこちらのことは気にしないでと伝えて頂戴」
「ああ、わかったよ」

 香霖堂に到着した僕達は、早速朱鷺子の手当てを始めた。
 幸いにも永遠亭の世話になるほどの傷ではなかったので、僕の簡易治療で治る程度だった。それでもお空は心配なのか、回復した朱鷺子の世話をしているのだ。通信する前に風呂に入ったから、今頃は汚れを落としている頃だろう。朱鷺子は傷に響くから湯に入れないので、体を拭くだけに留めるよう言ってはおいたが……時折聞こえる悲鳴はなんだろうな、一体。

『それにしても、随分と面倒見が良いのね。ちょっと意外だわ』
「失礼だな……と言いたいところだが、自分でも少し不思議だよ」

 そう言うと、ピアスの向こうでさとりの微笑の声が聞こえてくる。何かおかしなことでも言っただろうか?

『いいえ、気づいてないのがおかしくて。私としては、答えが分かってるから皮肉か何か返ってくるものとばかり』
「だから、何なんだ?」
『あら、自分で考えた結論を出した上で相手に伝えるのでなくて?』

 丸め込まれてしまった。
 朱鷺子に付き合っていたせいで、僕も聞きたい病にかかってしまったのだろうか。
 いや、断じてそんなことはない。

『はいはい、拗ねない拗ねない』
「二回ずつ繰り返さなくていい。あと、僕は別に拗ねていない」
『もうわかったから。……機嫌を損ねないうちに教えてあげるわ。貴方、朱鷺子という少女と魔理沙のことを無意識に重ねているのよ。たぶん気づいてないと思うけど、声の調子が魔理沙のことを語る時のトーンに似ていたわ』
「それは……気づけないな。むしろさとりのほうこそ、よく気づいたものだ」
『…………友……達、だから」
「?」

 間を取った上に声が小さくてよく聞こえづらい。通信といえ、友達とはっきり言うのが恥ずかしいのだろうか? その割には、羞恥とは別の感情が見え隠れしている様子だったが……

『ともかく、お空のことは承ったわ。明日に帰ってきてくれればそれでいいし』
「そうか。まあ朱鷺子もずっと家に居るわけじゃないし、朝か昼には帰るだろう。お燐にはそう言っておいてくれ。こいしは……居ればよろしくとでも伝えておくれ」
『わかったわ。……お空のこと、ありがと。それじゃ』
「ああ。それじゃあ、また」

 通信を切り、僕はさとりに言われたことを思い返す。
 朱鷺子と魔理沙を、無意識に重ねている、か。
 魔理沙は年々皮肉が増えて手癖が悪くなっているが、根っこは変わらない。努力家で、元気溌剌とした少女だ。そう言う意味では、素直な魔理沙が朱鷺子と重なっていたかもしれない。
 外見は全く似ていないのに、目標に向かって一直線に進む様は確かに、朱鷺子は魔理沙を彷彿とさせる。
 だが、無意識に重ねてしまうのはいただけない。それは、お互いにとって失礼に当たる。
 朱鷺子には朱鷺子の対応を。魔理沙には魔理沙の対応を。そうでなければ、「個」を尊重していないも同然だ。気をつけないと。
 そこに聞こえる、廊下を走る音。
 音源へ目を向ければ、髪に水を滴らせ頬を上気させたお空がいた。
 通信はだいたい十分かその程度。女の風呂にしては短い。烏の行水とはこのことか。

「あ、さとり様との通信終わっちゃったの?」
「今しがた、ね」
「遅かったかー。任せたとはいえ、一応自分からも言おうとしたんだけど」
「今回は事情が事情だし、僕のほうでフォローしておいたから問題ないよ。次から気をつければいい」
「ありがとっ、おにーさん」
「用件はそれだけかい?」
「ううん、朱鷺子は何か質問したいことがあって、色々聞いて欲しいって言うから伝えに来たの。念を取って、朱鷺子は布団から出していないから安心して!」
「それは強調して言う台詞なのかい……?」

 むしろ、押し込められた牢獄と錯覚するのは僕だけだろうか。
 まあ、気にしないことにしよう。
 お空に背中を押されて朱鷺子が寝る部屋に入室してみれば、今すぐ先ほどのことを聞かせてとばかりにけたたましく口を開く朱鷺子が眼に入る。
 今晩は、寝ることを諦めたほうがいいかもしれないな。
 徹夜の覚悟を決めながら、僕はお空と一緒に朱鷺子の話に付き合うのだった。







<了>



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