道辺の小石は恋焦がれ





 ふわり、ふわりと舞う少女。
 漂う彼女は世界を泳ぎ、遮る全てをすり抜ける。
 誰も彼女に気づかず気づけない。
 少女は流れる。
 空を歩く雲のように、花の種子を運ぶ風のように。 
 道辺の小石が転がるように、少女は天地を巡り行く。
「広い空、ただ一つ追いかけてた~♪」

 硬い地面を踏みしめ砂利を鳴らしながら歩く僕の耳に、軽快な歌が暖簾の隙間を越えて聞こえてくる。川柳などの和を好む僕にとって「動」の力を持った夜雀の歌は少し耳障りに感じる。
 けれど、美味しい食事にありつけるというなら多少は我慢しなければならない。
 夏の暑い夜にひと時の潤いを約束するべく、僕は発汗する手を服で拭いながら屋台へ寄っていく。
 滲んだ汗の不快感を堪えながら、雲一つない夏の夜空を見上げる。
 無限に近い体積を持つ天龍の鱗は星天を生み出し、吐息たる風の一凪を幻想郷に吹き付けている。
 東方では星空に負けない明かりが遠く離れたこの場から見える。あまり見たくはなかったが、空を貫く光が天に昇り、白亜の輝きを伴って弾けた。あれは魔理沙のマスタースパークか? 誘いに乗らなくて正解だったとしみじみ思う。あんな騒がしい宴会、こちらから願い下げだ。ただでさえ暑いこの夜、自分から騒いで熱気をわざわざ増やすことはない。
 
「すまないが、八目鰻を多めにいくつか。包んでもらっていいか?」
「毎度あり~♪ちょい残しは~倍返し~♪」

 どうやって残したことを察知するんだろうか?
 ノリで歌っている彼女に質問しても無意味だろう。僕は深く考えることを止め、料理が出来上がるのを待った。
 最近、この屋台では包み……つまり、持ち帰り用の焼き八目鰻が流行っている。
 サービス(といっても強制なのでサービスと言い難い)である歌を聞かず、八目鰻だけが欲しい僕にとっては願ってもないものだ。
 食後、不要になった包みをポイ捨てする客による屋台のイメージダウンを懸念するが、商売自体は好調であるし儲けよりも焼き鳥廃止のほうを重点としているミスティアにしてみれば気にする要素ではないのだろう。
 普通に待つだけではつまらないので、僕は焼き八目鰻の調理の過程を眺めていた。
 捌いた八目鰻に木串を突き刺し、十分に加熱した網の上に置く。じゅわっ、と八目鰻の油が網の下で猛威を振るう火鉢に垂れて匂いを撒き散らす。程よく食欲を刺激する香りに口元が緩む。酒を飲むのが楽しみだ。

「お待ちー! はい、どーぞ。でも結構多いけど、食べきれる?」
「一人で食べるわけじゃないから大丈夫さ、ありがとう。……ほら、どうぞ」

 包んでもらった焼き八目鰻は一口サイズに切り分けられており、食べやすい形となっている。男の僕からしてみれば少し小さすぎる気もするが、この程度なら問題ないだろう。
 僕は外の世界の発明品である魔法瓶を応用・発展した魔法箱を取り出し、包みごと入れる。これで家に帰っても出来立ての状態で食べられる。
 嗜好品には惜しまず財を注がなければならない。それは楽しむという行為をより高みへと引き上げる儀式でもあるのだ。

「メイン食材の到着を待っているだろうし、早く帰るか」

 そう独りごち、僕は足早に香霖堂へ向かった。






 赤く染まっていた山が黒い影に覆われる。宴会をしているであろう神社の面々の大半が朝まで飲み明かす酒の時間。
 私は一人、香霖堂に佇みながら食材の到着を待っていた。
 遡ること半日前。
 地底の妖怪を招いての宴会が博麗神社で行われるようで、燐や空が忙しなく動きながら私を誘ってきた。
 森近のおかげで地上に行くようになったといえ、多くの人数が集う宴会に顔を出すのは気が引ける。聞きたくもない心の声が、そこらから聞こえる様を想像するだけで渋面を作ってしまう。
 仕事としての「おしゃべり」なら簡単なのだけど、宴会とあの幻の雪見を同一になど見れない。同じ酒を飲んでも、きっと味が違って感じることだろう。
 心が痛むけど、私は誘いを断った。元々騒がしいのが苦手な身の上、それに私が行っては美味しい酒も不味くなる。
 そう言うと、燐と空は互いに頷き合い一礼して退出した。心を読もうかとも思ったけど、無粋と思いその場は何もしなかった。
 二人が何かしたのだと気づいたのは、昼ごろ私に届いた森近からの通信だった。
 曰く、奢るから夜に美味いものを摘まないかとのこと。
 私は訝しんだ。だから、森近を知っている人物に問えば必ず私に同意してくれるであろう言葉を放った。

「貴方、誰? そのピアスは森近霖之助のものよ。貴方が持っていいものじゃないわ」
『…………いや、本人なんだが』
「森近は何の対価もなく人に何か渡したりしない」
『一度、君とは腰を据えて話し合う必要がありそうだ。今日、さっそくしようか』
「…………本物なの?」
『僕以外の何に聞こえたんだ』
「うっかり森近がピアスを落として、それを拾った誰かが機能に気づいて悪戯したかと思ったわ」

 これは本当だ。森近と友人を続けていてわかったが、善意だけでこの男が何かする光景など私は想像がつかない。何か理由があって初めて森近は動く。だから、何の前触れなく奢るなんて言った彼に違和感を持ったのだ。

『言っておくが、僕が奢るわけじゃないからな。言葉が足りなかったと言われれば謝るしかないが、美味いものを食べるというのは君の熱烈的なファンからのプレゼントだよ』
「私のファン?」
『ペットと言い換えても良い』
「燐達のことじゃないの。初めからそう言いなさい」

 かいつまんで説明を受けてわかったことは、宴会に参加しない自分をどうにかしようと、森近に私のエスコートを頼んだらしい。
 最初こそ面倒だと言った森近も、他人の金で美味いものにありつけると浅ましく考えた結果金銭を要求し、それで焼き八目鰻を食べようという話になったようだ。
 私は二人に礼を言い、宴会に出かけたのを見送った後その足で香霖堂に訪れた。
 森近は買出しに出かけているようで、すれ違ってしまったのは残念だがおとなしく待っていればやがて帰ってくるだろう。そう思い、今に至る。
 ――カランカラン。
 勘定台の机の椅子に座り、ぼんやりしていた私は店の呼び鈴の音に気づいて顔を上げた。
 やってきたのは店の主、森近。ようやく食材の到着のようね。

「ふう、疲れた。どうせなら来るついでにさとりに買ってくるよう頼めば良かったな」
「一応、私は客扱いよ。燐達のお金をもらってるんだから、その分ちゃんと動きなさい」
「やれやれ。僕は君が思っているよりずっとおじいさんだから、あまり動かさないで欲しいね」
「定期的に無縁塚まで歩く男の台詞じゃないわね。人間相手ならともかく、妖怪である私に『おじいちゃん』なんて使うと、千年か万年単位が必要よ」

 流石に月への侵攻時代からは生きていないんだけどな、と森近は肩をすくめる。
 以前歴史書作成の折に聞いたことのある、八雲紫が起こした事件のことだろう。
 森近はかの妖怪を苦手としている。心を見透かされているようで薄気味悪い、と評していた。
 私も心を読むのだけど? と尋ねれば、彼は「君はそういう妖怪だろう?」と返ってきた。
 どうやら、覚でもないのに心を読むような真似をするので底が見えない。ゆえに苦手なのだと言う。
 私に関してはすでに諦めの境地に達している。つまり、理解できないもの全般が森近の恐怖なのだろう。
 といっても、よほどのことがない限り森近に想起のスペルカードを使うことはないので、知らなくても良い情報だったかもしれない。

「そんなことより、食材はどこなの?」
「食い意地が張ってるね。嗜みを持ったらどう……睨むなよ、冗談なんだから」

 だったら早く出しなさい。
 森近は携えていた袋から箱を取り出し、蓋を開けた。
 香ばしい匂いが店内に広がっていく。堪能する私は、店内だと匂いが残ると言って庭に出る森近を追いかけ縁台に腰掛けた。私の隣に焼き八目鰻の包みを置き、少し待っていてくれと残して森近は店の奥へ入っていった。
 ややあって、森近は一升瓶とお猪口を二つ持ってやってきた。置いた焼き八目鰻の横に座し、一升瓶の中身をお猪口に注いでいく。
 接待を受けて気分が良くなった私は酒の注がれたお猪口を取り、森近を待つ。二つのお猪口に酒が埋まり、準備は万端である。

「では、乾杯」

 軽くお猪口を打ち合わせようと私は、突然手を下げた森近の行動に面を食らった。打ち合わせるのが嫌なの?
 そう言うと森近は苦笑しながら、

「違うよ。君はお客様なんだし、地霊殿の主という目上の存在でもある。だから下に位置する僕はお猪口の位置を君より高くしちゃいけないんだ」
「友人同士なのにそんなこと必要なの?」

 柳眉が上がる。森近とは友人なのだから、どちらが上どちらが下なんて関係ないのに……

「すまないね。僕は人里の道具屋で修行していたこともあって、こういった作法を叩き込まれている手前ついそうしてしまう。確かに、友人同士ですることじゃなかった、すまない」
「…………まあいいわ。条件反射のようだし、許してあげる」

 苦笑する森近。私にとってはあまり笑い事じゃないのだけど……

「ちなみに目上の人の酌をする場合、酒瓶を両手で抱えて上から注ぐんだ。これも礼儀作法の一種でね、そうと知らず修行時代は苦労したものだ」

 焼き八目鰻を口に運びながら、森近が昔を懐かしむ。心を読むと、修行時代の人間関係の情報が濁流となって私の頭に入り込む。……あまり深入りしないほうがいいわね。
 昔と言えば、まだペットも養っておらず地底都市が地獄と切り離される前の出来事を思い出す。
 こいしが心を閉ざした、あの事件を。
 
「さとり、どうかしたのか?」
「え、ううん。ちょっとこいしのことを思い出して」
「こいし? ああ、第三の眼を閉ざしてしまった妹のことか。……好奇心だが、彼女のことを聞いてもいいかい?」
「ふふ、そんなに畏まらないで。家族のことを紹介するのに、躊躇う理由はないわ」

 古明地こいしがどのような人物と問われれば、どこにでも居るような普通の少女だと答えざるを得ない。
 喜び、怒り、悲しみ、楽しむ。喜怒哀楽を持った普通の妖怪少女。
 もし当時から地上に居れば、人に混じって里に住んでいてもおかしくない、心優しい存在。人間を捕食し、死をもたらす妖怪とは夢にも思わない。
 ただし――古明地こいしを足らしめる要素に、覚という心を読む能力が混じっていなければの話だ。
 精神で己を確立する妖怪にとって、心の病は死に直結する。トラウマに触れられ、引きずり出される恐怖は心を磨耗させその刺激に耐え切れぬ妖怪は物言わぬ屍となる。
 ある妖怪の話をしよう。
 それはまだ、地底が地獄と一つであった頃の話。
 問題を数多く抱える地獄にある中で、稀有な力を持つ有能な妖怪だった。
 けれど、その妖怪は一人の少女によって滅ぼされた。
 古明地こいし。その妖怪を倒した少女。彼女は滅ぼそうとしたのでなく、遊び心で想起の力を使用しその妖怪を滅ぼした。
 トラウマを蘇らせる精神攻撃。その力は瞬く間に地底に広がり、古明地の姓は嫌悪の対象として地獄に名を馳せた。
 それからというもの、私達姉妹は他の妖怪から畏怖を受ける立場となった。誰しもが恐れと罵倒、中傷を繰り返すばかりで誰も私達に近づかなかった。ああ、ペットは別だから。
 もし、こいしの精神が他と一線を画したのであったなら、あの子は心を閉ざすことをしなかった。
 私と共に、地底を制し地下の安定に努めていただろう。
 人間の精神を持つ妖怪であったこと。
 それこそ、こいしの最大の不幸なのだと私は思う。

「なるほど。未熟な精神と強大な力が合わさったことで、成るべくしてなった、というわけか」
「ええ。もし会うことがあったら、仲良くしてあげて。色々と問題あるかもしれないけど、私にとっては可愛い妹なの」

 微風がそよぐ。なまじ気温の異なる風を受けたせいか、じっとり滲んだ汗を意識してしまう。
 その不快感を消し飛ばしたのは、鈴の音だった。
 見上げてみれば、頭上に風鈴が設置されている。陶器製の鈴はひとたび鳴るたびに心地よい音を発し、暑さを紛らわしてくれる。
 鈴の音に安らいでいると、間を埋めるように森近の口が開く。

「音は邪念を払う役割を秘めている。弓の弦を鳴らす鳴弦という習慣や、除夜の鐘など音とはエネルギーの形の一つに過ぎないんだ」

 ――音は精神における利便性を秘めている。奏は創に通じ、音が世界を作る理念に似通った部分もある。例えば葬送曲。これは創へ繋がる曲とも取れることから、輪廻転生への隠喩ではないか? 音は見えざる者……神に類似した力を持つ。透明が神を象徴するならば、同じく姿形のない音もそれと同意であろう。だが神と音は並列しない。その違いは意思の有無にあり…………

 言葉を切ったにも関わらず、森近は相変わらず音に関しての考察を続けていた。
 森近が言葉を出さないのは、私が鈴の音を聞き入っているからだろう。けれど心の声はむしろ言葉にするより大きく感じる。
 それは鈴に混じる異音とも取れるし、見当違いの解釈をする彼を見て楽しむ寸劇とも取れる。わかっているのは、森近のそれによって私は苦笑する他ないということだ。おかげで、私はこいしの現状に対して沸いた負の感情が忘れることができた。
 ふと目を下ろすと、二人でも少し多いはずの量があった焼き八目鰻がもうなくなりかけていた。消費するペースの早さに軽く驚いたが、男と女では食事の量が違うのだろうと自分を納得させる。
 そんな風に、暑い夏の夜は過ぎていった。
 空が以前宿泊したと聞いていた私は森近のほうからそう言ってくれるか期待していたけど、彼はお開きにしようか、もう帰ったほうがいいと言うだけで泊まっていくといい、という言葉はついぞ出なかった。
 寝る前のおしゃべりは、通信に持ち越しになってしまうようだ。残念、と少し気落ちする私に森近が話しかける。

「帰る前のサービスだ。持って行くといい」

 差し出されたのは、焼き八目鰻が入っていた箱だった。これは? と視線を投げると、森近は得意そうに人差し指を立てる。

「思ったより安かったから、多めに買っておいた。食べきれないし、僕はもう満足したからお空達にでも渡すといい」
  
 私は笑いをこぼした。心を読む私に対して、彼はなんて拙い言い訳をするのだろう。
 それとも、わかっている上で言っているのか。何にせよ、私に断る理由はない。ありがたく受け取っておこう。
 森近の心の声は、面白いので黙っておこう。私だけ知っていればいい。 

「保温効果があるといえ、食材を放置していることに変わりはない。なるべく早く食べることだ」
「わかったわ。……それじゃ」

 挨拶を交わし、私は気分良く地霊殿への帰路についていった。





 泣いている。
 少女が泣いている。
 捨てられた幼子のように、迷い子となり親を探す子供のように。
 目の前で泣かれているのは、いささか気分が悪い。
 僕は顔をしかめ、彼女を泣き止ませるべくしゃくりを上げる少女に近寄った。
 
(なんだ?)

 歩きにくい。足を土に取られているように移動を困難に感じる。
 歩けないというほど重くはない。謎の重りに顔をしかめながら、僕は顔を下に向けた。
 そこで初めて、僕は自分と少女以外の色が黒く染まっていることに気づく。

(……ここは……どこだ……)

 店ではない。幻想郷でもない。以前夢で見た、外の世界ですらない。
 足を止める僕の耳に、大きくなった少女の泣き声が響く。
 考察は後回しにしよう。今は彼女を……

「…………どうして、貴方がここにいるの?」

 耳元で囁かれた声に僕は振り返ろうとしたが、適わなかった。
 全身を紐のようなもので絡め捕られている。
 動けぬ僕の首に、何者かの手が巻きついてくる。細さや柔らかさからして、女の子のようだ。

(どうして、とは?)

 動けぬと見切りをつけ、僕は泣いている少女よりも自分を縛っているであろう少女に声をかけた。
 
「ここは、私だけの場所のはずなのに」
(そうは言われても。僕はここがどこであるのかもわからないんだが)
「なぜ私に干渉するの? 私は何もしないわ。あれだって、そんなつもりじゃなかった。まだ私を傷つけるの?」

 一方的とも言える会話についていけず、僕はどうしたものかと思案する。
 彼女の反応を見る限り、何かに怯えているようだが情報もないこの状況では判断をくだせない。

(…………っ)

 ぎゅぅ、っと首に回された手に力が篭る。圧迫された首は痛みを僕に訴えていたが、どうすることもできない。
 
(落ち……着け……何に怯えているか……知らないが、僕は……君を傷つけたりしない)

 苦し紛れの言葉を放つ。僕自身、無我夢中だったので考えるよりも先に口が出た。
 だが、それが功を奏したのか痛みが急激に和らいでいく。かはっ、と息を漏らす僕の頭に少女の頭が当たった。背中にも彼女を感じたので、抱きすくめられているようだ。

「本当? 嘘じゃない?」
(嘘は、面倒だからつくのをやめている。僕に構う暇があれば、あの泣いてる女の子をどうにかしてくれ)

 注意を向けるという部分もあったが、半分は泣いた少女を想ってのことでもある。
 だが、僕が泣いていた少女に目を向けると彼女の姿はそこになかった。
 抱きすくめた少女が顔を乗り出し、僕の頬と彼女の頬が触れ合う。少女の肌の柔らかさを堪能するよりも、何をされるかわからぬ恐怖が僕を支配していた。

「……………………」
(……………………)

 互いに無言。僕は先を予想できないため行動が取れない。
 永遠にも感じられた時間の中、少女が口を開いた。

「――――――――」

 言葉が吐き出されると同時に、体を拘束していた紐が弾け少女が光となって霧散する。
 いや、洪水のような光の奔流に世界が塗り替えられていっている。
 渦潮に巻き込まれた船のように、僕の体は光に呑まれていく。
 四方八方から押し寄せる謎の圧力によって、手足は指先一つ動かすことが叶わない。
 光の渦が体を巻き上げる。僕は対応することができず、溢れ来る流れに呑み込まれていった。






「…………っ!」
 
 目が覚めて飛び込んできたのは、見知らぬ少女の姿。
 明るい黄色の上着にはさとりと同じ第三の目がくくられ、深緑色のスカートの下から伸びる白い足が僕の体を挟むようにして跨っている。どうやら馬乗りされているようだが、まったく意味がわからない。
 目を開閉させる僕の目に映る少女の表情は、呆然。奇しくも僕と同じ感情を共有しているようだ。しかし、驚きの度合いは僕のほうが上だと断言する。何せ、起きたら知らない女の子が僕の上に座っているのだ。その驚きは果てしない。とりあえず邪魔だからどいてもらえないだろうか。
 予想した抵抗もなく上半身を起こす。ころん、と転がった少女は後ろへ一回転して僕の腹から膝へ位置を移した。邪魔だ。
 互いの視線が混じるが、会話はない。
 らちが明かないと判断し、僕は口を開こうとした。

「君は――」
「わたしの夢、見た? それとも、わたしが貴方の夢を見た?」
 
 どこの胡蝶の夢だ、と言いかける寸前で僕は夢という単語に注目した。
 起きる直前まで、夢を見ていた気がする。内容は思い出せないが、何かを見ていたことだけは確信できる。
 目の前の彼女と、何か関係があるのか……?

「すまない、夢の内容は覚えていなくてね。……それより、君は誰だ?」
「わたし? わたし、こいし。古明地こいし」
「君があの……よくさとりの話に出ていた、妹か」
「うん。貴方、お姉ちゃんが地上で作ったペット?」

 聞きしに勝る、とはこのことか。
 いきなり人を動物扱いとは色んな意味で恐れ入る。さて、どうしてくれようか?
 いや、ここで彼女を無下に扱ってさとりに報告されたら僕が危うい。精神的な意味で。
 昨日さとりを夜のうちに帰して正解だった。妹想いなさとりのことだ、この場にいたら何をされるかわかったものじゃない。

「僕はさとりの友人、森近霖之助。この店、香霖堂の店主でもある」
「友達? ペットじゃないの?」
「なんでペットを重視するんだ。そんなにおかしいことかい?」
「だって、覚妖怪よ? 貴方の心、暴かれちゃうのよ? 怖くないの?」
「彼女はそういう妖怪だ。君だってそうなんだろう?」
「…………わたしのこと、怖がらないんだ」
「何か僕に危害を加える気か? 降参するから勘弁して欲しい」

 手元に何の道具もなく、寝起きで頭も働かないこの現状。無条件降伏する僕を責める奴はいないだろう。というより、起きてそうそう何問答に付き合ってやってるんだ、僕は。

「やっぱり面白いわね、貴方。強くないのは残念だけど、わたしのペットにならない?」
「一応さとりと親交を結ぶ身として、彼女が拒否してくれると言っておこう。それでも我を通して姉妹喧嘩するのなら、僕を巻き込まないで欲しいね。静かに暮らして生きたいから」
「むー……なら、遊ぼ?」
「僕は店番で忙しい」
「客なんて誰も来ないじゃない」
「なんで君がそれを知ってるんだ」
「昨日からここにいたの。すごいでしょ、気づかなかったでしょ」
「自慢することじゃない……それより、さっきの夢のことなんだが」
「何して遊ぶ?」
「――まず、話を聞く遊びから教えよう」

 やれやれ、今日は商売になりそうにないな。






(無意識で行動する元覚妖怪、か……)

 僕は陳列した商品を手に取り、未知の道具に興味を示すこいしを見やる。
 昼の香霖堂店内。
 魔法の森に居を構える店は木々によって遮られた残光を主光源とし、それでも十分な明るさを伴って店内を照らしている。
 起きて早々、僕はこいしによって振り回されかけた。寝起きの運動は勘弁して欲しかった僕は口先で思考誘導し、店の商品に目を向けさせた。
 さとりを始めとする地底の妖怪も購入する商品はこいしの好奇心を十分に刺激したようで、次々と目移りしては商品を眺めている。
 ようやく落ち着き、調子を取り戻した僕はこれからのことを考える。
 最初に思いついたのは、さとりに報告して引き取りに来てもらうということ。
 ピアスは懐にあるし、故障もしていないのでさとりが寝ていない限りは問題ない。けれど、僕はそれをしなかった。
 それは、先ほど少しだけ思い出した……少女が泣いていた夢のことが気になったからだ。
 こいしと僕が同じ夢を見ていたであろうことは会話から察した。
 では、どうしてこいしが僕と夢を共有して見ていたのか。
 それは、無意識を操る程度の能力を持つこいしの力によるものだろう。
 夢とは無意識下でのイメージが睡眠中に幻覚となって現れる事象だ。
 多くは視覚的な性質を帯びるが、聴覚・味覚・運動感覚に関係するものもある。
 寝る前の行動や強く印象に残ったものに対してのイメージが幻へ変わり映像となるのだ。
 昨日、強く印象に残ったことと言えばさとりとの宴会しかない。けれど、僕が見たのは味覚的な幻覚ではなかった。つまり、あれはこいしの夢だったのか? なら、どうして僕にそれを見せる必要があった?
 ……ダメだな、情報が足りない。想像するのは楽しいが、今欲しいのは明確な答えだ。趣味に没頭して目的を見失うなど本末転倒に等しい。 
 本来の目的……先ほどは寝起きということもあって思い出さなかったが、僕は昨日さとりにあるお願いをされていた。
 それは、こいしに関してのこと。
 心を閉ざした妹に会ったのなら、恐れず接して欲しい、と。
 その哀願を僕が受け取る理由はない。それは個人の自由であり、僕が拒絶したとしても何も問題はないのだ。
 けれど、今日こいしに会って考えの天秤は協力へ傾いた。少しなら力になってやろうと思った。
 対価はこいしの無意識を操る能力の解明。報酬は自由な夢見で良いだろう。いつも良い夢を見て精神をリフレッシュできるのであれば、日々の生活にも張りが出ること間違いなし。ついでに僕にもその力が技能として扱えるようになれば、これを使って商売しても良い。良いことずくめだ。

「ねえ霖ちゃん、霖ちゃんはお姉ちゃんとどうして友達になったの? まさか、弾幕ごっこで勝ったりしたの?」

 霖ちゃんという単語に何とも言えない、万感の想いを抱くが根性でそれを自制。問いに答えた。

「僕は争いごとはできない性質でね、物事を力で解決なんてしない。あと、友達になろうとしてなったわけじゃない。仕事の延長上の付き合いだったけど、いつの間にか親しくなっていた……そんなところだ」

 当初、僕がさとりに接触したのは、客としての燐からのお願いと歴史書の作成のためだ。
 つまりは僕のエゴ。自分本位な理由からだった。

「けれど、話を続けるうちに同じ話題を共有し、それを楽しく感じるようになった。それが友人になる最初のきっかけだったよ」
「ふぅん。友達になって、って言って了承すればおしまいじゃないの?」
「世間一般がどうかは知らないが、少なくとも僕は会っていきなり友達だ、なんて言う奴とは親しくできない。言った人物は僕の何を見て、何を知って友と肯定するんだ? 直感だけ、もしくは感性だけでそう言っているのなら、それは上辺しか見ていない勘違いだよ。友人じゃなくて恋人同士だったとしても同じだ。君は家族以外の相手との暮らし……同棲、或いは居候をしたことはあるかい? お互いに気があってもプライベートな範囲で譲れない一線がぶつかって、袂を分かつことだってある。そういった面からも、ちゃんとお互いを理解してこそ関係が成立するんだ」
「んー……難しいなぁ、面倒だなぁ。ようは、お互いのことを知ればいいってこと?」
「力ずくで強引な極論だが、そういうことだ」
「なーんだ、なら簡単ね。今さっき、わたしは香霖堂と霖ちゃんのことを聞いたから、今度はわたしのことを紹介するね」

 自己紹介でもするのかな、と思った瞬間頭に衝撃が走る。
 痛みを覚える前に、僕の意識は暗転した。






「ここは…………」

 見覚えのある造りの天井を見上げ、額を押さえながらうめく。
 研磨し加工された建築物の技術に関心しながら、僕は寝かされていた寝台の上で上半身を起こす。
 部屋の中は、無機質とは無縁の派手な装飾品に彩られている。
 光物から香霖堂にあるような置物、壁にかけられた額縁には自然の情景が描かれた絵画を飾っている。
 半球状の個室にしては広い空間の大半がステンドグラスに覆われ、陽光の差さぬ地底に似つかわしい明るさをもたらしている。
 そう、地底だ。地霊殿に案内されたとき、入り口を通った先の広場に似た雰囲気がこの部屋にある。

「おはよー、起きた?」

 寝台の傍にあった椅子に腰掛け、肘をついて僕を見ているのはこいしだった。
 先ほどまでは香霖堂にいたはずだが、今しがた見た部屋の模様や記憶が確かなら、この建物は以前訪れた時に見た地霊殿の住居だ。 
 となると、やはりここは地底なのだろうか?

「……どうして僕をここに?」
「お持ち帰りー」

 嬉しそうに笑うこいし。姉妹だけあって、その表情はさとりと似ている。もっとも、姉のほうはダウナー系の微笑であって、眼前のこいしのようにエネルギッシュな満面の笑みではないが。
 そんなことはどうでもいい。今は現状の整理のほうが重大だ。

「もう一度聞くが、なんで僕をここに連れてきたんだ?」
「だって、わたしのことを知ってもらうためには、家に連れてくるのがてっとり早いでしょ? お姉ちゃんからもらったペットもいるし、退屈しないと思うわ。それに、お姉ちゃんと仲良くなったのならわたしとも同じようにできるはずよ」

 ダメだ、この子は霊夢ばりのマイペースさを持ち合わせている。
 つまりは人の話を聞かない。自分を押し付けるだけで受け入れることをしない。
 自分にとって都合の良いことだけを肯定し、悪いものであれば拒絶する。まるっきり子供だ。
 事実、こいしは子供なのだろう。さとりのように強靭な精神力を持っているわけでなく、覚の力に怯えて閉ざしてしまった経緯を持つ。
 霊夢と似ているが、確実な相違点がある。
 霊夢は全てを受け入れる。
 こいしは全てを否定する。
 何事にも縛られぬ霊夢と、誰も捉えることが出来ないこいし。
 けれど、初めから「そう」である霊夢と違い、こいしの「それ」は環境が作り上げたものに過ぎない。
 こいしは霊夢に興味を持ったことがある、と聞くがそれは意図せぬ類似性に気づいてのことだったのだろうか?

「むー、何考えてるの? わたしの家に来てるんだから、弁えなさいよ」
「いきなり拉致されて仲良くしろと言われて素直に頷けるものか」
「じゃあどうすればいい?」
「香霖堂に帰す……というのは無理そうだな」

 頬を膨らませてむくれるこいし。ここに連れてくるさい、おそらく弾幕であろう妖弾で僕を気絶させている以上、無理を言えば実力行使も考えるだろう。全く、なんで僕の周りは人の話を聞かない奴が多いんだ。
 仕方がない。精神が子供ということは、それだけ興味の移り変わりが多いということだ。ある程度満足させるまで付き合えば、時間が僕に対しての興味を薄らせてくれるはず。
 覚悟を決めて、僕はこの日こいしに付き合うことに決めた。




「あ、さとり様。今日は珍しくこいし様が帰ってるみたいですよ?」

 空から報告を受けた私は、仕事をキリの良いところで終えて早速妹の下へ向かうことにした。
 ペット情報網……言葉にすると安っぽい気がするが、私の飼っているペット同士による情報交換を示すものだ。ペットは地霊殿以外にも、地底のそこらかしこに存在する。彼女らの情報はすなわち、地底の情報なのである。字面に騙されると痛い目にあう。
 そこからの情報では、こいしに与えたペットが彼女本人より今日は遊びに付き合わなくて良いと言われたそうだ。
 珍しいこともあるものね、と軽い驚きがあったが、面白い道具でも見つけたのだろうと察しをつけ、直接見ればわかることなので足早にこいしの部屋に向かっているのだ。
 部屋のドアノブに触れる直前、中から声が聞こえることに気づく。
 道具の線は消えた。となると、新しいペットだろうか? 私が与えず、独自に手にしたのだろうか?
 若干の期待を胸に、私は扉を開ける。
 目に飛び込んできた光景を受け入れるのに、若干の時間を必要とした。
 寝台に青年と少女がおり、互いに体を寄せ合って隣同士座っている。
 少女はこいし。私の妹。身振り手振りで感情を表現する様は、身内贔屓でなくとも可愛らしいと感じることだろう。
 青年は森近。私の友人。得意げな顔で薀蓄を語る彼は、思ったよりも精悍な顔立ちもあって人目を惹くことだろう。
 常は不機嫌そうに顔をしかめる森近も、自分の領域である知識を語るときは子供のような幼い顔を見せる。時折、狂ったような大笑いに見える表情も愛嬌のうちだろう。
 二人の傍に置かれたお茶はすっかり冷め切っているようで、それが放置されていた――二人がこの部屋に長時間いたことを知らせる。

「……何、してるの?」

 考えるより先に言葉が出る。
 心を読めば聞かずともわかることなのに、私は声に出して尋ねた。

「あ、お姉ちゃん」
「さとりか。お邪魔してるよ」
 
 私は答えず、心を読んだ。……なるほど、こいしによって連れて来られたのね。
 眉根を寄せてこいしをねめつける。こいしはきょとんとしながら、どうしたの? と何の邪気もなく言った。
 胸の奥に嫌な気持ちを抱く。私の友人に暴力を振るって、何を言っているのだこの子は?

「こいし。貴方、人の友人に何を…………」
「霖ちゃん、すごいね! いくら話しても話題が尽きないから全く飽きがない。お姉ちゃんだけじゃなくて、わたしともお友達になって」
「物事にはステップというものがだな」
「いーじゃん、いーじゃん!」

 私の言葉を無視して森近に抱きつき、胸元に頬を寄せるこいし。
 ……その態度に、頬が引きついた。

「さとり、剣呑な気配を撒き散らすのはやめてくれ。強引であったのは間違いないし、気にしてないと言えば嘘になるが、後腐れを残すことはないから安心するといい」

 そうは言いながら、森近は自分に抱きつくこいしを若干怖く思っている様子。こいしの嗜虐心を刺激しないため、そう言っているようだ。なら、私もそれに乗るとしよう。

「ほらこいし、森近に迷惑だから離しなさい。それにもう妖怪の時間、帰らせないといけないわ」
「なら泊まればいいわ。今日はここで寝ましょう? いっぱいおしゃべりしてよ」

 私が言おうと思っても言えなかったことがこいしによって先出しされている。……形容しがたい感情が湧き上がる。
 まずい、このままだとこいしに敵意すら抱いてしまいそう。早く終わらせないと。
 私の気持ちを代弁するように、森近が柳眉を寄せながらこいしを諭す。

「僕にも店があるし、来るであろうお客さんを放置するわけにはいかない。だから、今日はここで失礼するよ」
「…………どうして? わたし、お願いしてるよ?」

 こいしが森近に向き直り、抱きついたまま見上げている。私の位置からではこいしの様子が見えないが、森近の驚愕の表情からすると危険な兆候かもしれない。

「こいし、迷惑をかけるのはやめなさい。嫌われても知らないわよ」
「うっ…………」
「遊びに来るのなら相手をしても良い。商品を買ってくれるなら、サービスするよ」

 私のフォローを察したのか、流れるような連携でこいしの反論を封じる。
 こいしにとって、嫌われるというキーワードは聞きたくない単語。興味を持った相手なら尚更だ。

「わかった……今日は、我慢する」
「よく出来ました」

 渋々といった体と森近から離れるこいし。私と森近は、ようやく安堵の息をついた。

「せめて家まで送ってあげなさい。燐や空と会うと、二人に捕まって帰るのが遅くなるでしょうし。森近、こいしが何かしたら連絡をちょうだい。すぐに対処するから」
「監視されてるみたーい」

 立ち上がり、先に出口で待ってるねーと言い残して退出するこいし。森近はその後姿を、どこか難しい顔で見送っていた。

「…………森近?」

 返事はない。仕方がないので、心を読むことにした。
 彼は霊夢のことを考えていた。
 何で紅白巫女のことを? と怪訝に思いさらに深く心を覗き……言葉を失った。
 顔が赤くなる。見てはいけないものを見てしまった。

「さとり、何か言ったか……あ」

 心の景色にもやがかかっていく。おそらく、私が心を読んでいたことに気づいたのだろう。
 自分を罵倒する。いくら友人といえ、無遠慮に心を読みすぎた。
 森近は私を嫌ってはいないだろうか? 今は心を読むのが怖い。知るのが、怖かった。
 先ほど見た、霊夢と森近の……雨の中の光景も今だけ忘れてしまった。

「先に言うが、僕と霊夢はそういった関係じゃない」
「そ、そう」

 単調な言葉しか出ない。私はぎくしゃくする体をどうにか動かし、出口まで案内する。
 到着する間、互いに会話はなかった。
 やがて地霊殿の入り口にたどり着く。別れる直前、森近は私に言った。

「こいしと仲良くしてって話、惰性でしてたけど本格的にすることにした。また通信で彼女のことを聞くよ」
「…………え?」

 目を瞬かせる私に構わず、森近は去っていく。こいしに連れられて地上へ向かう彼の背を、私は見えなくなるまで追っていた。


 



 こいしと別れた後、勘定台の椅子に腰掛けた僕はあることを思案していた。
 彼女が僕に「お願い」した時に見た瞳。そこに浮かんだ虚無の光に、僕は無意識に霊夢のことを思い返していた。
 別段、霊夢のように無機質で底知れぬ無を感じたわけではない。
 似ている、とは思う。けれど、こいしと霊夢は決定的に違う。
 例えるなら、天然と芸術の違い。
 霊夢と違い、こいしの虚無は環境によって作り出された模造品。
 自然によって生み出されたものと、立場と周囲によって変化せざるを得なかったもの。
 彼女らをモノ扱いするつもりは微塵もないが、そう評する他ない。
 以前、恋に興味を持った霊夢に何もしなかったときとは違う。
 霊夢にその気はなかっただろうが、僕は彼女のために何かしようとした過去がある。最も、それは紫によって静止をかけられたが。
 けれど今回は誰も縛ることはない。遮るものは、こいしの心だけだ。
 霊夢に対して出来なかったことを、こいしにする。代償行為だなと自嘲するが、何もしないよりマシだと結論付ける。
 自己満足と友情、こいしの能力。理由と利益。お膳立ては整った。
 けど、素直に打ち解けるつもりはない。幻想郷の住人らしく、遠まわしに動くとしよう。
 僕はさとりに連絡を取る。彼女は最初こそ驚いた様子だったが、用件を伝えるとすぐに頷いてくれた。

「それじゃあ、仲良く悪巧みといこうか」 

 つぶやきに応じるのは、若干の間と苦笑の声。
 夏の微風が、言葉の残滓を乗せて幻想郷を彷徨っていった。









<次回に続く>

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